イオンクラフト(リフター)

イオンクラフト(リフター)
イオンクラフト(リフター)とは
イオンクラフトとは、非対称のコンデンサのようなものに、高電圧を掛けたときに発生する力を推進力とする装置のことをいいます。(私の勝手な解釈です)
 一般には、アルミ箔と電線を対にしてコンデンサのような物を作り、それぞれの端子に別の極性を持つ高電圧を掛けたとき、浮上する装置です。
 イオンクラフトと呼ばれるものは、電線とアルミ箔の配置が対称ではなく、単に一定の間隔を持って、線があるだけです。一方、リフターと呼ばれるものは、電線とアルミ箔が対になるように配置され、イオンクラフトと呼ばれるものより、効率よく、飛ぶようです。このことから、私は、リフターは、イオンクラフトの一種と考えています。

イオンクラフト
電線とアルミ箔の配置が不均等

リフター
電線とアルミ箔の配置が均等
日本では、数十年前に、テレビで放送され、ちょっとしたブームになったようです。
現在のブームは、海外でリフターとして紹介されたのが始まりのようで、2002年に雑誌やインターネットで紹介され、2003年には、テレビで放映され、現在に至っています。2003年6月現在では、ブームは去ったといえるでしょう。
イオンクラフトの作り方

イオンクラフトの作り方
リンク集を見ていただくと、イオンクラフトやリフターの製作方法が説明されています。ここでは、最も簡単なイオンクラフトの製作方法を紹介します。
イオンクラフトを飛ばすのは危険な実験です。感電や火事には十分気をつけて行ってください。万が一、問題が発生しても、責任は負いかねます。自己責任で行ってください。
今回のイオンクラフトの構造は、150mm×20mmの紙をくし状に切り、下側に、幅10mmのアルミ箔を貼ります。次に、くし状の先端部に穴を開け、そ こに細い線を通し、全体を円筒に丸めます。アルミ箔の部分にも穴を開け、線を繋げば完成です。下の写真では、姿勢を安定させるために、足を付けています。
線とアルミ箔の距離は、電源の電圧により調整が必要です。火花が出るようなら、もっと、間を大きくする必要があります。私の電源装置(5インチディスプレイ)では、15~20mmが最適ですが、15インチのテレビやモニタならば、30mm程度離す必要があると思います。
大きめに作り、いくつか距離の違う穴を開けて、最適な距離を探すと良いと思います。経験的に、最適な間隔は、火花が出る距離から、少し離して、火花が見えない距離です。作る前に試しておくのも良いでしょう。

電源
電源は、テレビやモニタからとるのが簡単です。
ブラウン管についている吸盤のようなものの奥にある線から電源をとり、適当な場所から、グランド線をとります。
電源を電線に、グランドをアルミ箔からの線に接続すれば、浮上します。
イオンクラフトが暴れ、ショートすることがありますから、最初は短い線を使い、動きを拘束してください。ショートにより、モニタやテレビが壊れることもあります。
パソコンや精密機器の近くで実験を行うと、機器の誤動作や最悪の場合、破壊する可能性があります。また、感電や火事など、安全には気をつけてください。

浮上前

浮上中
最初、イオンクラフトが暴れたため、糸を結んで、飛び過ぎないようにしています。
飛ぶ原理
どのような原理で飛ぶのかについて、いろいろいわれていますが、確かなことはわかっていないようです。

  • イオン風説
    空気清浄機では、わずかな力ですが、風が起こっています。これは、帯電した空気が異なる極性の電極に引き寄せられることで発生します。イオンクラフトは、この力による空気の流れに乗って、動くという説です。
    ただし、これでは、真空中で浮上したという噂を説明できません。そこで、イオンエンジンのように、電極の物質がイオン化して、流れが発生するという説もあ ります。また、電子の飛び出しによる反作用ということも考えられますが、極性を逆にしても、イオンクラフトは飛びますから、これで、説明するのは難しいか もしれません。
  • 電界説
    電線のように尖った部分は、電界が強く、アルミ箔のように大きな部分は、電界が弱くなります。この力の作用により、浮上するという説。
  • 反重力説
    非対称コンデンサにより、重力を打ち消す力が働くという説。

未知の力以外では、あまり、強い力を得られないようです。

イオンクラフト(リフター)のリンク集
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