インバーター選び

100Vの電気機器を使いますので、バッテリー12Vの電気を交流100Vに変換するインバーターは必須でした。スマートフォンやタブレットなど、USBで充電できるような物だけを使うなら、インバーターを使わず、カーショップやパソコン店などで販売されているシガーソケットに差し込む変換器を購入した方が簡単です。

正弦波と疑似正弦波(矩形波)

インバーターは、1万円以下で購入できる安価な物から、10万円以上する高価な物まであります。
機能的には、正弦波と疑似正弦波(矩形波)の違いと、出力の大小が違います。
正弦波と疑似正弦波については、用途が決まっているのでなければ、高価ですが正弦波タイプを選んだ方が無難です。疑似正弦波タイプでは利用できない電気機器がありますから、使いたいと思ったときに使えないという事態になるかもしれません。

メーカー選び

インバーターを購入する際、最も重視したのは品質でした。
高い電流を扱うため、発火、感電の危険性のある機器です。また、品質の悪い物を選べば、ノイズや不安定さに悩まされることが考えられます。
各メーカーのレビューなどを参考に、未来舎、メルテック、電菱、COTEKの製品から選ぶことにしました。他にも品質の良い製品を作っているメーカーがあるかもしれませんが、入手のしやすさから、これらにしました。

出力は、どれくらいの物を選ぶか

上記のメーカーで、1500Wクラスの製品が購入できる予算があれば、迷わず、1500Wを選んでいました。延長ケーブルが1500Wまでと書かれているように、エアコンあたりを使わない限り、1500Wが最大値の目安だと思います。大容量のインバーターでは、待機時に消費する電力が、多少増えることはあるにせよ、大は小を兼ねます。
予算の無い中で、1500Wにこだわるなら、安価な製品を出しているメーカーの製品を選ぶのも、ひとつの考え方だと思います。

ひとつの疑問は、バッテリー1個で、1500Wの出力は可能だろうかという点です。
1500W÷12V=125A
バッテリーに、125Aを供給する能力があれば可能だと思います。バッテリーが100Ahの容量を持っているとすれば、50分も持たずに、おそらく、実際には、30分も経たずに、バッテリーは空になると思います。

出力が、どの程度のインバーターを選ぶか。
短時間でも、高出力が必要であれば、高出力のインバーターを選ぶしかありません。
高出力が不要であれば、高価な高出力のインバーターを選ぶ必要はありません。
どのあたりが、最適な出力かは、利用状況で決まります。

今回、予算の都合で、200Wから300Wを選びました。
従って、これから書くことは、実際に使ってみての感想や後付けの理由です。
200Wで何が使えるか
最近のデスクトップパソコンやモニタであれば、これくらいの電力があれば利用することができます。(後で、システムとの兼ね合いで、実際には難しいと分かりましたが)
200Wのインバーターだとしても、200Wを常時出力することは推奨されていませんから、ある程度、余裕をみる必要があります。

利用する状態をイメージしてみる

おおざっぱに、モニタの出力を40W、デスクトップパソコンは、通常、60Wとして、負荷が高いときに、100Wぐらいまで高くなるとしました。
250Wのインバーターであれば、これだけの出力は余裕を持ってできると思います。
太陽光発電を設置する場所は仕事場であり、日中を中心に、9時間使うとします。
100W×9h=900Wh
ですが、Wh単位では比較がわかりにくいため、Ahを使うことにします。
100W÷12V=8.3A
消費する電力は、8.3Aです。
8.3×9=74.7Ah

100Wのソーラーパネルの発電は、1日3.5時間、フルで発電するとして考えると
100÷12=8.3A
8.3×3.5=29Ah

1ヶ月に、仕事を20日とすると、消費電力は
74.7×20=1494Ah
発電は、30日とすると、発電量は
29×30=870Ah

100Wのソーラーパネル1枚では、電気が不足しますが、将来、2枚に増やせば、なんとかなりそうです。
実際には、充電コントローラーの選択、インバーターの効率などを考えると、この見通しは甘いのですが、おおざっぱには、このようになると考えました。
通常の消費が、100Wであり、たまに、140Wぐらいに増える。
100Wの消費は、システムの発電量ぎりぎりと考えると、インバーターは、200Wから300Wぐらいがバランスが良さそうです。

正弦波インバーターは、260W出力の未来舎のFI-S263Aを選びました。

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