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2003/03/24 電線
リフター型のイオンクラフトの電線の部分に別の材料を使ってみました。
用意したのは、ニクロム線、銅線、ステンレス線です。しかし、どれも、太く、しかも、線の太さが不揃いという実験とはいえない、お粗末な条件です。
銅線は、力が弱く、ニクロム線は、なかなか良い感じです。ステンレスは、線が太すぎて、観測不可能でした。
この結果から、ニクロム線の細いものがあれば、これまでより、力が上がるかもしれないという感触を得ました。
また、線にレーザーポインタのレーザーを当てて見ましたが、何も起きませんでした。
レーザーを当ててみようと考えたのは、レーザーを照射することにより、その部分がイオン化することを期待してのことです。せめて、CD-Rに使われる程度のパワーがあれば、何か変化が起きたかもしれません。
2003/03/17 反重力について考える
リフター型のイオンクラフトを飛ばしてみました。
大きさは、約3cm程度の小さなものです。姿勢が安定しないので撮影に苦労しました。
反重力について考える
リフターに関して、反重力として紹介しているページもありますので、それについて考えてみました。
反重力とは、どのような力なのでしょうか。
1 重力に逆らって働く力。
2 重力に対する斥力として現れる力。磁石のNSの関係のような力。
3 質量を軽減させる現象。F=mg [m:質量。g:重力加速度]の式のmに作用する現象。
4 重力加速度を変化させる現象。上記の式のgに作用する現象。
5 質量、重力加速度以外の部分に関わる力。例えば、摩擦のような力。速度成分により発生する力など。
1を反重力というなら、プロペラでも、熱気球でも、反重力装置といえそうです。
2~4であれば、未知の力である反重力といえそうです。一般的には、こちらのことを反重力と呼ぶと思います。期待しているというべきでしょうか。
5に関して議論しているのを聞いたことはありませんが、2~4よりも、ありえるのではないかと思います。
私は、実験のほとんどを、左の図のような形式で行っているため、イオンクラフトの推進力が反重力なのかについて、肯定も否定もできません。なぜなら、重力とは、あまり関わりのない方向の力を観測しているだけだからです。反重力を観測するならば、右の図のような姿勢で実験を行わなければならないと思います。(お金と時間があれば、やりたいのですが)
2003/03/10 直列、並列
リフター型を2段重ねにしたイオンクラフトを作成しました。
イオンクラフトの構造は、電線とアルミ箔の一対のコンデンサとみなせますので、つなぎ方は、直列と並列が考えられます。
並列
並列では、1段のものと大差の無い推進力が得られます。言い方を変えれば、2段にしても、変わり映えしないという感じです。
直列
単純に、直列に配線を変更した場合、推進力は、ほとんど、失われます。これは、図をみて、明らかなように、電圧が半分になるためと考えられます。
そこで、電線とアルミ箔の間を狭くして、放電ぎりぎりまで詰めてみました。この場合、多少、推進力は得られますが、1段のものより劣ります。
結果
今回の実験では、2段にすることにより、推進力が増加することを期待したのですが、あまり、効果はないように思われます。
次回
イオンクラフトに働く力が、反重力か否かについて、考えてみたいと思います。
2003/03/03 積層型2
積層型のイオンクラフトを再び作ってみました。バルサ材を使って、しっかりした構造にしました。
重いためでしょうか。浮上することはありませんでした。
2003/02/24 電極の材料
イオンクラフトでは、2つの電極にアルミ箔と電線を使うのが一般的です。それでは、アルミ箔同士ではどうだろうかと実験してみました。
四角の枠を作り、そこに、1mmのアルミ箔と、10mmのアルミ箔を対に並べたのが下の写真です。垂直の姿勢では、力を観測できませんので、できるだけ水平の姿勢になるようにしています。
結果
力は弱いものの、1mmのアルミ箔の方向に、それなりの力が発生します。電極の距離は、電線とアルミ箔の距離より短くすることができ、短いときには、電線とアルミ箔の場合と変わらない力が発生するように思います。(正確に測ると違うかもしれません)
アルミ箔を10mm同士にすると、観測できないほどに弱まります。
このことから、イオンクラフトに力を発生させる要因として、2種類の金属が必要ということではないといえます。また、対になる電極の表面積、あるいは、断面積の比率が、力と関係するように思います。
2003/02/17 積層型
積層型のイオンクラフトを作ってみました。モノコック構造にしたため、歪んでいます。(笑)
下の写真のように、アルミ箔を層状にしたイオンクラフトです。力は、
簡易型より弱いように思います。若干重くなっていますし、単純に比較はできないのですが、地面から浮上することができないという点が異なっています。
足について
イオンクラフトを地面から浮上させようとする場合、足を付けた方が良いように思います。
イオンクラフトに電気を流すと、物体に引きつけられる力(クーロン力)が発生します。この力は、物体に近いほど強くなりますから、距離をとるために足があった方が良いと思います。
また、形状によっては、空気の流れ方により、下向きの力が発生する場合もあるかもしれません。これは、飛行機の浮上原理の逆です。つまり、地表に空気の流れができることにより、そこに引き寄せられる可能性が考えられます。
今回のイオンクラフトは、吊るしていれば浮上する力があるのですが、足を付けても地面から浮上するだけの力はないようです。たぶん、クーロン力に勝つほどの力がでないのでしょう。
2003/02/10 三角錐型
三角錐型のイオンクラフトを作ってみました。
下の写真では、アルミ箔の右側に電線が張ってあり、電気を入れると、右側へ動きます。力は、普通の
リフター型と大差ないように感じます。
アルミ箔の左側に電線を張ると、線の全長が短くなるためでしょうか、力は弱くなります。
電線を2本にした場合 (
リフター型での実験)
電線をバルサ材の厚さ2mmの間隔で、2本並べた場合(アルミ箔の端から2本の電線までの距離は等しい) 力は強くなりません。むしろ、弱くなるように感じます。
次に、6mmの間隔で、アルミ箔、電線2本が水平になるように並べた場合(アルミ箔の端から、1本目は17mm、2本目は23mm) 力は変わらないように感じます。
電線は、細い方が、力が強くなる傾向があるので、2本にすると強くなるということはないのではないでしょうか。後者の場合であれば、空気をイオン化できる範囲が広がるため、力が強くなっているかもしれまぜんが、見た目は変わりませんでした。
現在のところ、イオンクラフトが飛ぶ原理としては、イオン化された空気の流れの反力という説が有力に思います。