今回、100W~200W程度の太陽光発電システムを作ります。
ソーラーパネルは、必然的に、この容量を選ぶことになります。
ソーラーパネルの種類
ソーラーパネルには、いくつかの種類があります。
種類 | 利点 | 備考 |
---|---|---|
CIS | 高温、影に強く、実発電量が多い | メーカーが少ない |
単結晶 | 変換効率が良い | この方式が、ほとんど |
多結晶 | 安価 | 12V/24V用では、あまり、見かけない |
それぞれ、一長一短ですが、曇り空の多い、私の環境では、CISのソーラーパネルを使いたいと思いました。変換効率が悪ければ面積を広くすれば済みますが、日差しが弱い時に発電量が極端に落ちるようでは面積を広くしても意味が無いだろうと考えたからです。
CISのソーラーパネルは、ソーラーフロンティア製のみです。SF170のスペックを見てみると、定格出力170W、開放電圧112V、短絡電流2.2Aです。
このソーラーパネルを使ってバッテリーに充電するには、高価なコントローラーが必要です。このため、CISの製品はあきらめました。
多結晶の製品は、あまり、見かけないため、単結晶の製品を選びました。
ソーラーパネルの仕様
ソーラーパネルの仕様は、次の項目があります。
最大出力 | Pmax (W) | パネルの出力 Vop×Iop=Pmax |
最大出力動作電圧 | Vop (V) | |
最大出力動作電流 | Iop (A) | |
開放電圧 | Voc (V) | ソーラーモジュールに何も接続しない時の電圧 コントローラーは、この電圧に対応する必要がある |
短絡電流 | Isc (V) | ソーラーモジュールの+と-を短絡させた時の電流 コントローラーは、この電流に対応すr必要がある |
他に、変換効率などもありますが、システムの構成を考え、充電コントローラーを選ぶ際には、上記の項目を検討します。
ソーラーパネルの電圧
ソーラーパネルの出力電圧(Vop)は、12V用で18V程度。24V用で36V程度になります。
12V用なのに18Vもあるのは疑問に思いますが、天気が最高の条件で18Vですから、天候が悪くなれば出力は下がります。そのためのマージンです。
また、住宅用のソーラーパネルであれば、先のSF170-Sのように、出力電圧が87.5Vになる物もあります。
100W~200Wクラスの入手しやすいソーラーパネルは、12V用か24V用です。このような製品を選ぶと、比較的、安い充電コントローラーを選ぶことができます。
住宅用の高い電圧の製品を選ぶと、高価な充電コントローラーが必要になります。
充放電制御器(充電コントローラー)との組み合わせ
充放電制御器(充電コントローラー)との組み合わせで注意する点は、ソーラーパネルの開放電圧(Voc)、短絡電流(Isc)が、充電コントローラーの最大入力電圧、入力電流を超えないようにすることです。
充電コントローラーの入力範囲を超えてしまうと、機器が壊れてしまいます。
メーカー
日本のメーカー、シャープ、京セラなどは高性能で高価な製品を用意しています。一方で、中国製は、そこそこの性能で安価な製品を用意しています。
日本のメーカーの製品は、主に住宅用の製品であるため、100W~200W程度のシステムには利用しづらく感じます。今回のシステムでは、安価な中国製の方が利用しやすいと思います。
今回は、looopで販売されている物を選びました。