不思議な物

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2003/02/05 イオンクラフト浮上
 イオンクラフトが浮上しました。
 今回のイオンクラフトの構造は、150mm×20mmの紙をくし状に切り、下側に、幅10mmのアルミ箔を貼ります。次に、くし状の先端部に穴を開け、そこに細い線を通し、全体を円筒に丸めます。アルミ箔の部分にも穴を開け、線を繋げば完成です。下の写真では、姿勢を安定させるために、足を付けています。
 線とアルミ箔の距離は、電源の電圧により調整が必要です。火花が出るようなら、もっと、間を大きくする必要があります。私の電源装置(5インチディスプレイ)では、15~20mmが最適ですが、15インチのテレビやモニタならば、30mm程度離す必要があると思います。
イオンクラフトの作成
 下の写真の左が浮上前、右が浮上中です。最初、イオンクラフトが暴れたため、糸を結んで、飛び過ぎないようにしています。
浮上前浮上中

 リフタータイプのイオンクラフトについて(詳しくは、2003/1/28日更新分
 日本で、リフターの情報を扱っているホームページを見つけましたので、それを参考に改造を加えてみました。
 リフターの電線の部分を細いものにすると良いと聞き、早速、実験。確かに、これまでより、推進力がアップしました。しかし、まだ、浮上するまでの力はありません。
 次に、動作中のリフターに、線香の煙を当て、空気の流れを見てみました。リフターが動作すると、空気の流れが発生します。風船を飛ばすときのように、空気を排出する力を推進力としているのでしょうか。
 電極の極性を逆にしても、同じ方向に力が発生します。ただし、力は、若干、弱くなるようです。このとき、ジーという音が大きくなりますので、放電が大きくなっているのかもしれません。

 今回の実験により、現在、使用している電源でも、イオンクラフトの軽量化を計れば、浮上するということがわかりました。

P.S.
 日本テレビで、リフターを扱った番組が放映されたようですが、見逃してしまいました。再放送しないものでしょうか。

2003/01/28
 ここで、一度、整理してみます。まず、基本的な設備について
 24Vの電源を使って、AC100VをDC24Vに変換。それを5インチディスプレイに接続して、電源としています。ちなみに、怖いので、アノードの部分はブラウン管から外さずに電気を取り出しています。
 アノード部分からは、同軸ケーブルを使って、イオンクラフトに接続しています。同軸ケーブルのシールド部分は、どこにも接続していません。シールドをアースに接続すると、同軸ケーブルがうなり、気に入らなかったのが理由です。このケーブルを一般的なケーブルにした場合、通電の後、電気が流れていなくても、静電気が発生しているようで、アルミ箔がくっつきます。同軸ケーブルの場合は、そのようなことはありません。アース部分は、一般にアースに用いられるケーブルを使って、接続しています。
 ADSLのリンクが切れたり、パソコンの挙動がおかしくなったりすることがあるため、前回から、室外で実験を行っています。また、雪や雨の日に実験を行っています。これは、晴れが少ないためで、狙っているわけではありません。

 リフターは、基本的にリンク集にある作り方を参考にしています。アルミ箔の大きさは、一面について、155mm×50mm。これが、3面あります。電線は、約15mm離れた位置に張っています。イオンクラフトの力は、電極の間隔が、火花が出ないぎりぎりの距離で、もっとも強くなる感じがします。15mmというのは、このシステムで、火花が出ない距離です。

 基本的に、電線部分をアノード(+)、アルミ箔の部分をグランドに接続して、実験を行っています。この場合、電線の方向に力が発生します。
 力の大きさについて。リフターを横向きにして、500mm程度の電線で吊り下げます。(左の写真) これは、浮上するだけの力がないため、正しい向きにすると、力がよくわからないためです。この状態で、電気を流すと50mmほど横に動き、揺れながら留まります。(右の写真) 電気を切ると元の場所に戻ります。
動作前動作中
 アルミ箔や、電線などを、+極にのみ繋いだ場合、他の物体(おそらく、グランドに触れている物)にくっつこうとします。気をつけましょう。また、糸を束にして繋ぐと、静電気で髪の毛が立つような様子が見られます。

イオンクラフトの実験2
 前回、リフターと呼びましたが、イオンクラフトと同じように思えますので、イオンクラフトと呼ぶことにしました。(リフターと呼ばれるものは、イオンクラフトの一種と考えました) ジャンクのディスプレイを購入し、電源にしようとしましたが、壊れているのか、パソコンを接続しないと動かないタイプなのか、うまくいきませんでした。しかたなく、24Vの新品の電源を購入して、実験の再開です。
 今のところ、厳密に現象を追及するより、場当たり的に変わった現象が起きないかを探っている状況です。
 紙にアルミ箔を貼り付けた簡易式のイオンクラフトや、リフタータイプの1辺のみの構造などを試してみましたが、力は働くものの、浮上させるだけの力がないという結果です。電圧不足が問題なのかもしれません。
 いくつか分かったこと。
・電線と電線の組み合わせでは、力は発生しないらしい。電線が互いに引き合うことはありますが、構造物が一方向へ動こうとする力が働きません。
・アルミ箔とアルミ箔では、力は発生します。しかし、電気を供給している電線と反応している可能性はあります。
・電線とアルミ箔の距離は、力の強弱に関係するようです。
・電極の正負と、力の方向は、アノード(+)を電線、アルミをグランドとした場合に、電線の方向。正負を逆にした場合は、力が弱く、どちらかは不明。ただし、これは、地磁気や重力(力の方向が上向きであれば、重力に負けて観察できない)の影響で、変わるのかもしれません。
 今回は、電源にアースをとって実験を行ったためか、電線があばれたり、ADSLが不調になるなどの現象は発生しませんでした。これは、天気が原因とも考えられます。前回は、3歩、歩くだけで静電気が発生するような天気の良い日でしたが、今回は、雨や雪のため、湿度が影響したとも考えられます。

リフターの実験
 前回、テレビを壊してしまいましたので、ジャンクの5インチのディスプレイを購入し、再び、実験を行ってみました。(5インチのディスプレイは、24VDC電源で動きます)
 まずは、イオンクラフトと呼ばれるものについて、試してみました。前回と同じく、微妙に動きます。
 次に、リフターと呼ばれる形状を試してみました。
リフター
これも、微妙に動きます。しかし、電圧が足りないのか、浮上するだけの力はないようです。
 今度は、単なるアルミ箔に、電圧を加えてみました。これも、どこかへ引っ張られる感じに、微妙に動きます。
 今のところ、イオンクラフト、リフター、アルミ箔は、同じような挙動を示します。つまり、どこかに引っ張られるような力が動き、その力を、電気を供給している線が引っ張って、釣り合いが取れている感じです。
 リフターを床に置き、+-を逆にして地上方向に力が働くようにして、実験を行ったとき、ディスプレイに24Vを供給している電源が壊れました。高電圧が、どこからか回り込んで電源を破壊したのか、付加が掛かって壊れたのかわかりませんが、またしても、ここで実験は終了です。
 余談ですが、この実験中に起こった現象。
・ADSLのリンクが切れる。
・USBキーボードが認識されなくなるなど、パソコンに障害が発生。
・アース部分の線に触れていた紙が、電気を流すときに、震える。
・アース部分の細い線が、電気を流すときに、震える。これは、ホースから水を勢いよく流すと暴れる様子に似ていました。
 私は、電気に関して、あまり、詳しくありません。高電圧の場で、その周りに起きる現象について、詳しい方がいれば、教えていただけるとありがたいです。(連絡は掲示板に) 特に、電気を流すと電線が震える現象について気になります。

イオンクラフトについて
下記のHPを参考にイオンクラフトを製作してみました。
イオンクラフト
実験の結果は、浮くというより、微妙に動くという感じでした。
もう少し、いろいろ実験をしてみたかったのですが、テレビを分解するさいに、基板を割ってしまい、実験中は、基板から火花が出る状態で、いろいろ試すことはできなかったのです。

この実験中、近くにあったパソコンのUSBキーボードや、マウスが動作しなくなり、また、パソコンが、なぜか、スタンバイ状態に入るという奇妙な動作をしました。電気の火花がでるような実験を行うと精密機器が誤動作するようですので、注意しましょう。

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