バッテリー選び

太陽光で発電した電気を電力会社に売るのであれば、電気を蓄える必要はありませんが、そうでない場合、バッテリーに電気を蓄えます。
バッテリーは、車や船舶などで使われる物が、コストパフォーマンスに優れています。
将来は、リチウムイオンなどが期待されています。

参考にした本「独立型太陽光発電と家庭蓄電」では、トラック用のバッテリーである「130F51」と、ディープサイクルの「EB100」が紹介されていました。
他には、ACデルコや、G&Yuのメンテナンスフリータイプのバッテリーが使われることが多いようでした。

ディープサイクルを選ぶ?

一般の車に搭載されるバッテリーは、常に、満充電状態であることが想定され、バッテリーを使い切るような使い方は想定されていません。そのため、そのような使い方をした場合、バッテリーの寿命を縮めると言われています。
その欠点を解消するのが、ディープサイクルバッテリーです。こちらは、電気を使い、残り少なくなるような状況を繰り返しても大丈夫です。
太陽光発電システムでは、バッテリーの電気を消費しますから、後者のバッテリーを使うのが定番です。
しかし、先達の情報によれば、必ずしも、ディープサイクルバッテリーが優れているともいえないようです。

特徴 製品
一般の車用バッテリー 安い 130F51など
ディープサイクルバッテリー 繰り返し利用に強い EB100など

消費電力より発電量が多い状態で使うことが多く、バッテリーは悪天候時の補助的な扱いであれば、安い車用のバッテリーで十分だと思います。
日中、蓄えた電気を、夜に使うのであれば、ディープサイクルバッテリーを使った方が良いと思います。

船舶、キャンピングカーで使われるバッテリー

ACデルコや、G&Yuのメンテナンスフリータイプのバッテリーは、船舶やキャンピングカーで使われています。
これらは、車内で家電を利用することに使われますから、太陽光発電システムにも合っていると思います。
車用のバッテリーに比べて、コンパクトで、液漏れがしにくく、ガスも発生しにくい、扱いやすいのが特徴です。
価格も、大容量の車用バッテリーと変わらないため、これらを選ぶと良いと思います。
注意点としては、バッテリーの容量を表すAhですが、これが、自動車用と、これらでは、単純に比較できません。詳しくは、容量の項目を参照してください。

放電深度

バッテリーを経済的に長持ちさせるには、容量を使い切らないことが必要です。自動車用では50%、サイクルバッテリーでは70~80%の範囲にとどめるべきとされています。
バッテリーの容量の半分まで使わないのであれば、安い自動車用を使うのも良いと思います。
しかし、実際に使ってみると、あれもつなぎたい、これもつなぎたいとなり、消費が多くなりましたから、サイクルバッテリーが良いと思います。

容量

容量は、Ahで表示されています。5時間率と、20時間率では、同じ数字でも容量が異なりますから、注意が必要です。同じ数字であれば、5時間率で表示された製品の方が容量は多くなります。
参考:ユアサ「バッテリーの基礎知識」

どれだけの容量を選ぶかは、どれだけ消費するか次第ですが、大きさ、重さ、価格を検討して、選べる最大容量の製品を選べば良いのではないかと思います。放電深度の問題もあり、「わずかしか使わないのだから容量は少なくても良い」とは考えず、容量に余裕を持たせた方が長持ちします。
実際に扱ってみると、重さは重要な要素でした。重いと扱いが難しくなります。

おすすめ

用途により違いますし、比較した資料があるわけではありませんが、評判が良いことから、私は、ACデルコのM31MFを選びました。

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